栃木県日光市の男体山は、約1200年前の天応2年(782年)に勝道上人(しょうどうしょうにん)により開山されたという信仰の山です。男体山そのものが二荒山神社のご神体山になっています。
登山口は、中禅寺湖畔に建つ二荒山神社中宮祠にあります。(日光市内にある二荒山神社本社と、男体山の山頂にある二荒山神社奥宮の中間にあるので、中宮祠と呼ばれています。)
登拝期間は例年、5月5日の開山祭から10月25日の閉山祭までで日中のみ登ることが出来ます。
しかし、7月31日から8月7日までの「登拝講社大祭」期間だけは、夜間登山が許されるそうです。
東北自動車道宇都宮~日光宇都宮道路清滝インター~二荒山神社駐車場。
登拝受付で記帳し登拝料500円を納め、本殿右側にある登拝門から登ります。
石段を登りはじめると、すぐに一合目の立派な道標に突き当たりました。
林道とぶつかる三合目までは樹林帯歩きです。三~四合目は舗装された林道歩きで、四合目からは再び樹林帯になります。
そのころから色付き始めた木々の間に中禅寺湖が見られるようになります。
六合目くらいから岩場のきつい登りが続きます。八合目瀧尾神社を過ぎたころからは少しゆるやかになります。
九合目を過ぎると、赤茶けた火山礫の登山道になります。
男体山頂は、あいにく北側以外は視界が悪く、北西に位置する日光白根山は雲の中です。
でも、北側に位置する燧ヶ岳や太郎山、大真名子山が望めます。
山頂付近は寒波の影響なのか、とても寒いです。
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むかしむかし、男体山の神様と赤城山の神様が中禅寺湖を取り合って仙丈ケ原で戦ったという伝説があり、男体山の神が勝利したけれど、今でも山頂の剣は赤城山の方に向いて立っているのだそうです。
防寒着を着ても寒いので、早々に下山することにしました。
二荒山神社までの5.2km、標高差1200mを一気に下ります。
2003年は、二荒山神社からの登山口には登拝期間がある事を知らなくて、表から登る事ができず、急きょ志津峠から登りました。
今回は、表から登る事が叶い、直登のきつい登りでしたが、志津峠からとは違う男体山に出合え、五合目あたりで紅葉もみる事ができました。