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このサイトは、夫婦で登った山のGPS記録で綴る登山日記です。

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2016.08.04(木)~05(金)
鳥海山(2236m)

秋田県と山形県の県境に位置する鳥海山は、出羽富士・秋田富士とも呼ばれています。
月山とともに鳥海火山帯に属し、1801年の噴火により現在の中央火口丘の新山(最高峰)が形造られたようです。その後も活動を続けている活火山です。その新山の周りを弧を描くように行者岳、伏拝岳、七高山の外輪山が取り囲んでいます。
登山口は秋田県や山形県側から複数ありますが、メインコースの鉾立コースを登ります。
今回は山頂の大物忌(おおものいみ)神社社務所にある鳥海山頂上参籠所(御室小屋)に宿泊することにし、ゆっくりと花を楽しみながら登ります。
山形自動車道酒田みなとインター~国道7号線~鳥海公園吹浦線(210号)~鳥海ブルーライン~鉾立駐車場に到着。

広い駐車場(無料)近くの鉾立登山口から登り始めます。

鉾立駐車場の後方に稲倉岳
鉾立登山口
展望台より山頂が見える筈ですが
前方に鳥海山山頂
石畳の登山道が続く
ニッコウキスゲの黄色が目を引く

登山道は広く、道端に咲く花を楽しみながら御浜小屋へ進みます。

賽ノ河原付近
歩いてきた道を振り返る
チシマザサの台地
前方に御浜小屋
ウゴアザミ(羽後薊)の群落
御浜小屋付近から稲倉岳

御浜から鳥海湖の展望

御浜からのパノラマ(左より鳥海湖、鍋森、笙ヶ岳)

火口湖だった鳥ノ海(鳥海湖)の周りは高山植物のお花畑が広がっています。
道の両側に咲く花々と、花畑の向こうに見え隠れする山頂を眺めながら進みます。

御田ヶ原へ
お花畑
御田ケ原の花畑の向こうに山頂
御田ヶ原分岐までは下り
花を愛でながら
お花畑

八丁坂手前で伸びる道の先に新山山頂が、振り返ると鳥海湖方面から歩いてきた稜線が望めます。千蛇谷分岐で休憩を取ったのち、ほとんどの人が千蛇谷へと下って行きますが、私たちは外輪山方面に進みます。外輪山は、文珠岳、伏拝岳、行者岳、七高山と小さなピークが続いています。

八丁坂から雲の奥に新山山頂
八丁坂より鳥海湖方面を振り返る
お花畑
千蛇谷分岐へ
千蛇谷分岐を右へ
外輪山の稜線歩き
外輪山より鳥海山
振り返ると歩いて来た道が続いてる
山形県側、湯の台道の雪渓

山形県側の湯の台道を下って行く人が見えたのですが、途中で登り返してきました。伏拝岳の分岐で、間違えたようです。
伏拝岳~行者岳~七高山と展望の良い外輪山の稜線歩きは楽しいです。鳥海山で2番目に高い七高山からの景観を楽しんだら新山分岐まで少し戻り、宿泊予定の大物忌神社にある御室小屋へと下ります。

新山と大物忌神社
外輪山の稜線
遥か下に山形県側の鳥海高原ライン
稜線より七高山
鳥海山(新山)
七高山(2230m)
大物忌神社へ下る
雪渓
大物忌神社に到着

大物忌神社にある御室小屋に午後4時に到着。
夕食まで時間があるので、新山に登ることにします。新山にはすぐにも登れそうだと思っていたのですが、近くで見ると大きな岩が積み重なり結構大変そうです。進むにつれ外観からは想像する事の出来ない、スリリングな山頂へのコースです。そんな岩間にも植物が花を咲かせています。感動を見つけながら矢印通りに進むと、25分で岩の上の山頂に到着です。

新山のルート図
岩場を慎重に登る
岩場の隙間を抜ける
鳥海山(新山)山頂(2236m)
胎内くぐり
帰りのコースは雪渓を下る
夕日
海に沈む夕日

御室小屋の前から見える夕日です。
日本海に沈んでゆく夕日に感激し寒い中、震えながらシャッターを押しました。

午前4時に起床。
外輪山の稜線でご来光を拝し小屋に戻ると、「影鳥海」が出ていると人が集まっています。
なんと幸運な事でしょう。昨日夕日の沈んだ日本海に、今朝は影鳥海が浮かんでいます。

ご来光
雲海
ご来光を眺める人達
日本海に浮かぶ影鳥海

<< 影鳥海 >>

影鳥海は早朝、東の空に雲が無い時、日本海側に鳥海山のシルエットが映し出される現象

新山

鳥海山を後に、千蛇谷方面に下ります。千蛇谷には雪渓が多く残っています。
雪渓を渡ると、千蛇谷分岐まで急な坂を20分程登ります。その両側にも色々な花が咲いています。分岐からは登ってきた稜線を下ります。
鳥海湖手前で、昨日は姿を隠していた月山が望めます。

千蛇谷を下る
千蛇谷も花が多い
千蛇谷の雪渓
雪渓を渡る
千蛇谷分岐への登り
下ってきた千蛇谷
前方に稲倉岳
鳥海湖への稜線を戻る
稜線より月山(中央奥)

鳥海山(花の百名山)の花々

クルマユリ(車百合)
クロズル(黒蔓)
タチギボウシ(立擬宝珠)
ゼンテイカ(禅庭花) 別名ニッコウキスゲ
ミヤマツボスミレ(深山坪菫)
マルバシモツケ(丸葉下野)
ミヤマダイモンジソウ(深山大文字草)
イワショウブ(岩菖蒲)
シロバナトウチソウ(白花唐打草)
ネバリノギラン(粘の芒蘭)
キンコウカ(金黄花)
ミヤマアキノキリンソウ(深山秋の麒麟草)
ハクサンシャジン(白山沙蔘)
シロバナハクサンシャジン(白花白山沙蔘)
トウゲブキ(峠蕗)
オオハナウド(大花独活)
ホソバイワベンケイ(細葉岩弁慶)
チョウカイアザミ(鳥海薊)
ヨツバシオガマ(四葉塩竈)
ウサギギク(兎菊)
ヤマハハ(山母子)
オクキタアザミ(奥北薊)
チングルマ(稚児車)
ミヤマキンポウゲ(深山金鳳花)
ハクサンイチゲ(白山一花)
ミヤマリンドウ(深山竜胆)
イワブクロ(岩袋)
イワギキョウ(岩桔梗)
チョウカイフスマ(鳥海衾)
チョウカイフスマ(拡大)
イブキゼリモドキ(伊吹芹擬)
カンスゲ(寒菅)
ミヤマホツツジ(深山穂躑躅)
アオノツガザクラ(青の栂桜)
ハクサンフウロ(白山風路)
イワイチョウ(岩銀杏)

鳥海山はとても花の多い山です。
登り始めから山頂まで、いろいろな花が咲いていました。
ついつい花さがしに夢中になりますが、目線をすこし上げると広大な景色が広がっていました。
今回は天気に恵まれ、夕日、朝日、影鳥海と素晴らしい景色もみる事ができました。
紅葉も素晴らしいと聞きました。その頃にも是非登ってみたい山です。

2016.08.04~05
  • メンバー
    夫婦

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