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このサイトは、夫婦で登った山のGPS記録で綴る登山日記です。

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2015.11.01(日)
姫神山(1123.8m)

岩手県盛岡市の姫神山に登るきっかけになったのは、「岩手県のふるさと旅行券」です。
まだ一度も岩手の山に登ったことがないので、額面の半額で買える旅行券を利用させてもらおうと購入はしたものの、6月から9月まで引出しの中にしまったままでした。秋の岩手山や八幡平も素敵だろうと、いざ計画を立てようとしたら、なんと紅葉のシーズンの10月はクーポン券が使用できません。
八幡平なら11月でも歩けるかなと思ったのですが、降雪のニュースを聞き、東北を知らない私たちの甘い考えだとすぐに悟りました。せっかくの岩手の山に登るチャンスを逃すわけにはいきません。11月でも登れそうな山を探したら、男神と呼ばれている岩手山の東に「女神の姫神山」が存在する事を知りました。標高は低いが信仰の山で、地域の人によく登られている山のようです。山頂からは、岩手山や八幡平の展望が素晴らしいというのも魅力です。
山麓には石川啄木のふるさと渋民村(現在は盛岡市玉山区渋民)があります。

東北道滝沢インター~国道4号~一本杉園地キャンプ場(駐車場)に到着。
一本杉コースを登り、コワ坂コース で下ります。

一本杉園地キャンプ場 駐車場
姫神山登山口
トイレの入り口にある登山届を記入
一本杉登山口へ
登山口から背中に感じた岩手山
一本杉登山口

登山口の名の由来となっている一本杉は、登山道のすぐ右手にあります。樹齢250年、直径1.5mもあるそうです。確認はしませんでしたが、近くからは冷たい水が湧いているそうです。
杉林から広葉樹の森に変化して間もなく五合目に到着。少し休憩して山頂を目指します。

緩やかな登山道
大きな一本杉(根)
一本杉(上部)
階段を進む
ザンゲ坂を登ると五合目
落葉の絨毯

七合目から八合目に到着すると、大きな岩が目立つ様になります。
開けた場所から岩手山や八幡平が望めます。

七合目
霜柱
八合目
岩場を慎重に進む
山頂手前より岩手山
岩手山の横に八幡平

姫神山は全山が花崗岩で出来ているそうで、頂上に近づくにつれ花崗岩の大きな露岩が多くなってきます。岩に付けられたマーキングを確認しながら登ります。

山頂風景
姫神山山頂(1123.8m)
三角点

山頂からの360度の展望の中に、岩手山・八幡平・早池峰山などの山々が点在しています。

姫神山からのパノラマ(左より笊森山、岩手山、八幡平(茶臼岳))

早池峰山も遠くにうっすらと確認できます。

山頂より早池峰山(中央奥)
石祠
山頂に立つ

最初の計画では一本杉コースを往復する予定でしたが、違う景色も見れるかと下りはコワ坂コースに変更。数か所ロープが付いている所もありますが、歩きやすい登山道です。

コワ坂へ下る
広葉樹の森
落葉の絨毯を下る
唐松林の中を進む
稜線より岩手山
コワ坂へ

約1時間でコワ坂登山口に到着。
30分の車道歩きで、駐車場に戻ります。道の端には、風で掃き集められた唐松の落ち葉の道が出来ていて、それを踏んで歩くと舗装道路も気になりません。

コワ坂登山口に到着
コワ坂登山口
コワ坂登山口付近からの姫神山
ナナカマドの実
駐車場へ戻る
国道4号線より姫神山

下山後、石川啄木記念館を訪れました。

『ふるさとの山に向ひて

言ふことなし

ふるさとの山はありがたきかな』

石川啄木記念館
旧渋民尋常小学校、旧斎藤家

は、「一握の砂」の中の有名な一節です。
渋民村の西に岩手山がそびえ、東側には渋民村に寄り添うように姫神山があります。石川啄木は、どの山の事を考えながらこの詩を詠んだのでしょうか。

2015.11.01
  • メンバー
    夫婦

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