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このサイトは、夫婦で登った山のGPS記録で綴る登山日記です。

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2014.05.03(土)
黒岳(1793m)

山梨県富士吉田市と笛吹市の堺に立つ黒岳は御坂山塊の最高峰です。
全国にある黒岳と区別して、御坂黒岳とも呼ばれています。黒岳という山名は、どっしりとした山容が黒く見えることから付いたようです。

東名高速勝沼インター~国道20~国道137号線、新御坂トンネル手前の三ツ峠入口を右折すると、すぐに駐車場と登山口があります。

登山道入口
案内板
シラビソの大木
峠道文化の森入口
登山道脇に祀られている石像
木々の間に富士山

登山道脇にはミツバツツジが多く咲いています。葉を落とした木々の間から御坂山や富士山を眺めながらジグザグに登って行くと、旧御坂峠です。

多くのミツバツツジが咲く
登山道より御坂山
ミツバツツジ(三葉躑躅)
立ち止まり富士山を眺める
ミツバツツジと富士山
登山道脇に祀られている馬頭観音像
旧御坂峠:甲州と鎌倉とを結ぶ鎌倉往還の古道の峠

<< 御坂峠 >>
御坂山と黒岳の中間にある「旧御坂峠」は、甲州と鎌倉とを結ぶ鎌倉往還の古道の峠で、国道137・138にほぼ重なるそうです。御坂トンネルが開通する昭和初期まで多くの人が越えた峠です。
現在の「御坂峠」は、御坂トンネルの富士吉田市側の入口地点になっています。

峠の御坂茶屋跡を過ぎてもしばらく登りが続きますが、釈迦ヶ岳への分岐を過ぎると間もなく黒岳山頂です。

アブラチャン(油瀝青)
旧御坂峠の茶屋跡
御坂天神社横を進む
開けた場所より富士山
急な斜面を登る
釈迦ヶ岳分岐を黒岳へ

黒岳山頂は展望がよくありませんが、「富士山・河口湖が一望できる場所あり」の矢印の方向に200m進むと、今までは木々の間からしか見ることができなかった富士山が現れ、美しい姿に感激です。

黒岳山頂風景
黒岳山頂(1793m)
一等三角点

展望台からの景色です。河口湖の「鵜の島」も見えます。

黒岳展望台のパノラマ(左より天城山富士山毛無山、節刀ヶ岳(毛無山右手前)、南アルプス(聖岳、赤石岳)

展望台から河口湖畔へつながる尾根を下ります。15分位の所にも展望の良い場所があり、雪の残る南アルプスの山々が浮かんで見えます。

展望の良い登山道のパノラマ(左より聖岳、赤石岳、悪沢岳、塩見岳農鳥岳、間ノ岳北岳

南アルプスの山座同定をしばらく楽しみ、再び下山を開始。ロープのついた急峻な所もありますが、木の間から見える景色を楽しみながらゆっくりと降りていきます。

カラマツと広葉樹
展望の良い登山道より富士山
登山道より毛無山
登山道より三ツ峠山
登山道より節刀ヶ岳
急な下りが多い登山道が続く

三ツ峠入口への分岐は「←御坂トンネル」と書かれた小さな木札が、木に付けられているだけです。分岐から板取沢まで下ると、そこからは沢沿いの道になります。さらに西の沢と板取沢の合流地点を渡り、新御坂トンネル入口の上を通過したら、朝出発した登山口に到着です。

三ツ峠入口分岐を左へ:三ツ峠入口への登山道は注意しないと見逃します
荒れた登山道を下る
振り向けば木々の間に黒岳
板取沢沿いに新緑を見ながら下る
西ノ沢と板取沢の合流点を渡る
新御坂トンネル入口付近の桜

登山道で見つけた花達です。

ヒゲネワチガイソウ(髯根輪違草)
ユキザサ(雪笹)
ワダソウ(和田草)
スミレ(菫)
スミレサイシン(菫細辛)
エゾアオイスミレ(蝦夷葵菫)
エイザンスミレ(叡山菫)
アケボノスミレ(曙菫)
マルバスミレ(丸葉菫)
カタクリ(片栗)
ニリンソウ(二輪草)
ハシリドコロ(走野老)
ヒダボタン(飛騨牡丹)
アズマイチゲ(東一華)
ヒトリシズカ(一人静香)

黒岳からの富士山の展望は最高でした。いにしえの人達も峠越えの時、美しい富士山を眺めたことでしょう。

2014.05.03
  • メンバー
    夫婦

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