神奈川県湯河原町の幕山は、梅林とロッククライミングの練習場としても知られています。
幕山登山口のある幕山公園(湯河原梅林)は、約20種4000本もあるという梅がちょうど見ごろです。
自宅7時出発、小田原厚木道路~真鶴道路~国道135号線経由で8時ごろ駐車場着。
人もまだ少ない公園の登山口から、赤・白・ピンクと、色とりどりの梅の中を登り始めます。
幕山の南斜面に広がる梅林の花や香りを楽しみながら進みます。
幕山ハイキングコースの横にある柱状節理の岩壁は、ロッククライミング練習場になっており、数名の若者が張り付いて頑張っています。
登山道脇の枯れ葉の中で、ドングリが活動を始めていました。殻を脱いで、根を地にのばす準備をしています。
幕山東面の開けた所からは、真鶴半島や相模湾に浮かぶ初島、そして伊豆半島も一望できます。
幕山山頂は広いのですが木や草に囲まれ、さほど展望はよくありません。それでも多くの人が腰をおろして、ゆっくりと休憩をとっています。私たちは南郷山まで足を延ばしたいので、休まずに先に進みます。
山頂から20分ほど下ると、白銀林道に出ます。林道脇の自艦水への標識から10分ほど上ると、一年中枯れる事のないという「自艦水」です。
湯河原には、源頼朝にまつわる話が残っています。
「平治の乱で敗れた頼朝が伊豆に流された後、北条時政や土肥実平らの助けで平家打倒の兵を挙げるが、石橋山合戦で敗れ主従7人で湯河原の山中に逃れた。その後、平家側の梶原景時に発見されるが、景時は見逃してくれたという。その後、実平が手配してくれた小舟で安房の国(千葉県)にわたり再起を図った。それからまもなく鎌倉幕府が誕生するのです。」
自艦水から桧の林を進むと、20分ほどで南郷山に続く尾根道に出ます。そこから箱根笹が茂る尾根道を進むと、300mで南郷山山頂に到着です。南郷山山頂は多くの登山者が休憩中で、私達も昼食と休憩を取ります。
南郷山からは尾根道分岐を白銀林道へ下り、幕山への登山道に戻ります。林道から5分程で大石ヶ平方面への分岐です。大石ヶ平への道は、ぬかるみが多くあり、ところどころに箱根笹が敷き詰められています。大石ヶ平で再び白銀林道に合流します。
林道を下り、「鍛冶屋山の神」を過ぎた辺りが「夫婦の桜の里」です。そこには、夫婦の記念樹が植えられています。自分達の桜の木があるなんて素敵ですね。
新崎川にかかる一の橋を渡り、林道から遊歩道に入ります。ハイキングの締めくくりも梅の中を歩きます。幕山を左に見ながら登山口まで戻ります。
幕山公園の梅林は、遊歩道が巡らされています。開催中の梅まつり「梅の宴」では特産物の出店もあり、大勢の人達で賑わっていました。