5月のゴールデンウィークの2座目は四国の最高峰(西日本の最高峰でもある)愛媛県の石鎚山です。
石鎚神社頂上社のある弥山(みせん・1974m)、最高峰の天狗岳(てんぐだけ1982m)、その向こうの南尖峰(なんせんぽう・1982m)を総して石鎚山と呼ぶのだそうです。富士山・立山・白山・大峰山・釈迦ガ岳・大山と共に「日本七霊山」にも数えられています。7月1日から10日間が石鎚山お山開きになっています。いつもは麓の石鎚神社に祀られている三体の御神像をお山開きの10日間だけ頂上社にお連れして祀るのだそうです。「仁,智、勇」の順に信者が背負い鎖場などの急勾配を信者の人達がロープでひきあげ、弥山の石鎚神社頂上社に運ぶのをニュースで見たときはその迫力に圧倒されました。
朝5時30分起床。6時30分頃国民宿舎の横から出発します。
国民宿舎石鎚から少し登ると、土小屋からの登山道と合流します。
整備された歩きやすい登山道を40分程でベンチ1です。そこからゴールの石鎚山山頂が見えるようになります。登山道の脇には雪も残っていますが、木道も整備され歩きやすいコースです。
東稜基部の分岐から右に巻き、成就コースとの合流地点に進みます。
成就コース(表山道)は、ロープウェイが動いている時間ではないので静かです。
成就コースの合流地点から鳥居をくぐり、急な階段を登ると「二の鎖(65m)」です。何人か登っていますが、引き返してくる人もいます。横に付いている巻き道にしようかとも考えましたが、人も少ないので挑戦する事にしました。
「二の鎖」は大きな鎖の輪やトライアングル型に助けられながら登るのですが、中間位にある大きな岩には足掛かりがなく大変でした。それでもどうにか登る事が出来ました。その先の「三の鎖(68m)」は工事中で通行禁止でした。
階段の多い「三の鎖」の巻き道を登ると、弥山に到着です。広い山頂には石鎚神社頂上社や山頂白石小屋があり、登って来た人がザックをおろして休んでいます。石鎚山の山頂の表示は弥山になっていますが、最高峰はその先の天狗岳です。
弥山を少し下り、やせ尾根を約15分で天狗岳山頂です。運良く天気に恵まれたので天狗岳まで行くことが出来たのですが、雨や風の強い日は厳しそうです。
天狗岳からの眺めは最高です。三角点のある二の森から西ノ冠岳の稜線の向こうに堂ノ森も望めます。
天狗岳で360度のパノラマを満喫し、心残りはありましたが南尖峰へは進まず弥山に戻ります。
再び弥山に戻り神社の横から天狗岳と、それに続く稜線を心行くまで眺め下山することにします。下山は弥山から巻き道を下ります。
石鎚山は花の百名山です。日当たりの良い所では春の花が咲き始めていました。
四国の中央部の東西に位置する2座は、とても印象に残る山でした。帰る途中、松山自動車道の石鎚山サービスエリアの名前にひかれて入りました。石鎚山が見えるかと探したらありました。遠く山頂がわずかに見えるだけですが、感動です。
松山自動車道の善通寺インターを降り、四国の山行きのおまけに金刀比羅宮をお参りして帰る事にしました。交通安全の御利益があるとの事です。そのお陰で無事に帰る事が出来ました。