群馬県前橋市の赤城山は、榛名山、妙義山とともに、上毛三山と呼ばれる複成火山です。カルデラ湖の大沼(おの)や覚満淵(かくまんぶち)と火口湖の小沼(この)を、最高峰の黒檜山(くろびさん)や駒ヶ岳・地蔵岳・長七郎山などの外輪山が囲んでいます。それらを総称して赤城山と呼ぶそうです。
自宅を2時に出発、東名・首都高・関越道を経由、赤城インターに到着。県道70号・国道353号・県道4号を経て、赤城公園ビジターセンター駐車場に5時30分到着。外気温は、-1℃と寒いです。しばらくするとハラハラと白いものが舞い降りてきました。山桜の花びらかと思いきや雪です。しばらく車中で様子をうかがっていました。風も強く寒いですが8時30分に駒ヶ岳登山口から黒檜山を目指す事にしました。
階段の続く尾根筋までの山道は、残雪が至る所に残っています。強風で寒い中を歩きます。
尾根にでると緩やかな笹の道になります。黒檜山はガスの中、木道の階段を下るとそこは、大ダルミと呼ばれる平らな草原が広がっています。
駒ヶ岳山頂を後にして、黒檜山に向かいます。時々、木々の合間に地蔵岳が望めます。途中、笹の中に氷が張っていました。
樹氷で白く染まった黒檜山が現れました。4月末とは思えない寒さです。黒檜山に近づくにつれ視界が良くなり、地蔵岳や大沼が姿を現します。
黒檜山山頂は多くの登山者で賑わっています。天気の回復を願ってしばらく待っていましたが、期待できそうにないのであきらめて黒檜山登山口に下る事にしました。黒檜山からは急な岩場の下りになります。途中には残雪が至る所に残っていて、上からは霧氷が溶けて落ちてきます。厳しい下りになりました。
下りの稜線からは小地蔵岳や大沼・地蔵岳が見下ろせて、いい眺めです。
黒檜山登山口から赤城神社までは車道歩きです。赤城山を神体とする赤城神社を黒檜山が見守るようにそびえています。
赤城神社で今日の安全のお礼参りをして、駒ヶ岳登山口の駐車場に戻ります。
群馬県の空っ風は冬の上州名物の一つに数えられています。「赤城おろし」とも呼ばれ赤城山を越えてくる風はとっても冷たかったです。