北沢峠のバス停から広河原方面に少し戻り、南アルプスの開拓者である竹沢長衛翁(甲斐駒ケ岳や仙丈ケ岳が北沢峠から気軽に入れ、そして女性でも登れるように登山道の開拓に功績を残した)のレリーフの建つ北沢長衛小屋の前を進みます。
土曜日なのに曇り空のせいか思ったより登山者が少ない。駒津峰を過ぎ、六方石辺りで雨が降りだしてきた。山頂は目前、諦めることが出来ず左の岩稜を前進。山頂に着いたものの遠くでゴロゴロと雷の音。
山頂の写真だけ撮り、急ぎ下山する事にする。摩利支天に向かい白砂の道を下って行くと、雨と雷の音がだんだん勢いを増してきた。
本で読んだ雷から身を守る方法を色々と思い出そうとするが、稜線なので身を低くストックを手から離す事しか思いつかない。あの時の雷の怖さは今でも忘れません。双子山経由で北沢峠のバス停に着いた時は、ほっと胸を撫で下ろしました。
広河原からバスで北沢峠に向かう。休みなのに天気が悪いので登山者は少ない。